スマホを失くした男の話⑤〜最悪の中で得たもの〜
●スマホを失くした男の話⑤〜最悪の中で得たもの〜
こんにちは!
安田和世です。いよいよこのシリーズも残り3話となりました!
嬉しいような寂しいような…。
このシリーズは先に8話分のタイトルだけ決めて書いているのですが、書いてるうちにこのタイトルに沿った内容なのだろうか?と思うこともありますが、1か月前の自分編集者の思いを尊重して書き切りたいと思います‼‼
皆さん、最後までお付き合いよろしくお願いします(^o^)
《前の話はこちらから》
1話https://yasudakazutoshi.hatenablog.com/entry/2022/01/05/120000
2話
https://yasudakazutoshi.hatenablog.com/entry/2022/01/06/133123
3話
https://yasudakazutoshi.hatenablog.com/entry/2022/01/09/120000
4話
https://yasudakazutoshi.hatenablog.com/entry/2022/01/19/135313
スマホをなくしてから2日ほど。
僕は全く困ってなかった。
さすが超超超がつくほどの楽天家かつ順応が高い僕。
電話が使えないこと以外はあまり困らない、というか電話もline電話があるのでほとんど困らない。
どうしてもlineではできない必要な電話は公衆電話を使った。連絡先はクラウドのデータから。
公衆電話の受話器越しに聞こえる操作音を聞いて、小学生の頃を思い出し懐かしさに浸れる余裕さ。
気付いたことは、街のWi-Fiは意外と繋がらないということくらい。
そのため昼休みになると僕はパソコンをもって近くのコンビニに行きコンビニのWi-Fiを使って連絡を返していた。
イートインコーナーがあるコンビニだったらありがたかったが、近くのコンビニにはあいにくイートインコーナーは無いしその他のコンビニも無い。
「ちょっと昔のヤ〇キーみたいだけど仕方ない。」
コンビニの軒先にしゃがませてもらいパソコンを使用。
ものすごい光景だったし、ヘビーユーザーであろうおばちゃんたちにすごく見られたが、背に腹は代えられない。
コンビニにはとても感謝している。ありがとう。
「これはスマホが出てくるまで余裕だな。」
なんて大きく構えていた僕に衝撃の事件が起きた。
lineが落ちた…
何かを押したわけでもなくフッと音も立てずにそれは消えた。
「え?え??なんで??何もしてないのに!」
再起動するには、ログイン画面に出てくるQRコードをスマホで読み込む必要がある。
でもスマホがない!!
パスワードも思いつく限り入れてみたが駄目。パスワードを再設定するには携帯番号での認証が必要。
だからスマホがないんだって!!!
僕はこの時ようやく自分の置かれた状況に絶望した。
今夜ちょうど友人との約束があり、ネット環境が良いうちに約束の場所までの生き方を調べておこうと友人のラインを開いた矢先のことだった。
「もう無理じゃん。」
このまま家でふて寝しようかな、そうだ、最近帰れてないし実家にでも顔出してあげよう。おいしいご飯を出してくれるに違いないし楽しいはずだ。
心がぽっきり折れた僕はすっかり現実逃避モードになっていた。
最悪な僕の頭に一筋のお告げが流れてきた。
「SNSをつかったら?」
それだぁああああああ!!!
僕は急いでインスタグラムのアイコンをタップした。
【続く】(写真の後ろに今回学んだ豆知識が載ってます。)
【公衆電話の料金事情】
若かりし日々から早十数年…
テレホンカードだったからかこんなにお金かかったっけ?と思ったので備忘録として載せておきます。
トゥルルル…プツ(つながった音)→10円
20秒くらいずつ→10円
実際はまだ使えるけども硬貨が消費される「チャリーン」を聞くと焦るので落ち着いて使うのがポイントです。
いきなり切れることはなくきちんと「プップップッ」みたいな合図があるのでご安心を。(たしか。でもその合図にも焦ってた僕です笑)