スマホを失くした男の話①〜プロローグ〜
こんにちは!安田和世です。
こんなことある!?
そんなシリーズの始まりです!
● スマホを失くした男の話①〜プロローグ〜
天気がいい朝だったと思う。
雨は降ってなかった、それだけは確実。
なぜそんなに曖昧かって?
それは急いでいたから。
目が覚めたのは本来ならもう家を出てるはずの時刻の10分後。
急いで支度をしても到底間に合わない!
よし!タクシーを使おう!
当時の職場は家から徒歩15分。
タクシーさえ乗れれば5分でつける。
ただ僕の家の近くにはタクシーがあまり来ない。というかただでさえ朝一はタクシーが少ないのに僕の家はしっかり住宅街。
これは焦る。
車通りの多いであろう道路へ走る。
この探してる時間にも刻一刻と出勤時間が迫る…
焦る気持ちを抑えつつ冷静に道路に目をやると
いたっ!
僕は手を上げてタクシーを止めた。
『はぁ〜間に合った』
そう胸を撫で下ろし〈あとはタクシーがなんとかしてくれる〉、と車内に座り背負っていたリュックを前に回しその上で携帯をいじり始めた。
これがすべての始まりだった。
【続く】